特殊効果演出のBCP
2024年10月1日
ニュースレター 2024年10月号(VOL.46)特殊効果演出のBCP
ご協力、ありがとうございました!
代表取締役 小峰 聖
9月号で実施いたしました2024年第2回大読者調査。数多くの貴重なご意見をいただくことができました。ご協力に心より感謝申し上げます。
ご回答を1通1通拝読しながら、改めて確信したことは「コミュニケーションの大切さ」。
特殊効果演出や当社のサービスに関するお声をいただき、改めて弊社の強みや改善点に気づくことができました。
強みはさらに伸ばし、改善が必要なところはすぐに対応する。
機敏かつ柔軟に動ける力をつけてまいります。
特殊効果演出のよくいただく質問
特殊効果演出の最中に異常事態が発生したらどうしますか?
当社が考える「危機管理対策」についてシリーズでお伝えします。
その1.特殊効果演出を取り巻く危機管理対策
我が国は地震や台風、大雨など自然災害の影響を受けやすい国の一つと言えます。そのため、一般レベルでも緊急時に備える意識を持つことが重要視される昨今です。
一方、日頃から煙火や高圧ガスなどを扱う特殊効果演出業に携わる者としては、自然災害に限らず、あらゆる状況での異常事態に備え対応しなければなりません。
特殊効果演出を取り巻く危機管理対策を考える場合、当社では概して以下の4つの観点から具体的計画を策定する必要があると考えています:
- 事故や異常事態を未然に防ぐリスク管理対策
- 緊急事態発生時の危機管理対応
- これまでの経験を未来に活かすデータベース化
- 社内・業界内での情報共有
大切なことは、「事故や異常事態はいつでも起こり得る」という意識を持つことです。
たとえ頑丈な金属であっても経年劣化である日突然壊れ、それが原因で死傷事故に至ることもあるのです。
そのような意識を頭の片隅において作業に取り組むことを大切にしていきたいと当社では考えています。
本記事を通じ、人々にワクワクの笑顔を提供するエンターテインメントに携わる一員として、いざというときの対応のヒントがお役に立てれば幸いです。
次号以降は具体的な緊急管理対策について掘り下げてまいります。ご期待ください。
英国におけるSFXの安全管理体制
SFX(特殊効果演出)は危険物や専用の機材を扱うため、様々な専門知識及び技術を必要とします。SFXを安全に実施する上で、海外ではどのような取り組みがあるのでしょうか?
今回は英国での取り組みについてお伝えします。
英国ではBETSUという、放送・娯楽・通信・演劇業界の労働組合団体があり、およそ4万人が所属しています。
その主な役割は、これらの業界に携わる組合員の権利と仕事を守ることにあります。
その目的の下、職務の水準を上げることを目的に、特殊効果の分野においてもSFX委員会を設置し、技術者へのトレーニングを実施するともに、職務機能に基づいた等級基準を策定、評価を行い、等級に見合った条件で仕事ができるようになっています。
この等級制度では、安全基準を満たすことが必須となっているため、等級の高さは高い安全性を示すものでもあります。
海外においても、特殊効果演出が評価されるのは、技術力はもちろんですが、安全を担保できる能力も同じく重要であることがうかがえます。
1分間アンケートのお願い
Q:ニュースレターの内容は読みやすかったですか?
Q:10月号で最も気に入った記事は?
Q:本誌で取り上げて欲しい情報やトピックは?
質問は3つ。サクッとご協力いただけると嬉しいです。
アンケートはこちら↓↓
アンケートはこちら
ご回答は9/30(月)まで